QNAP / Synology Hardware VSS Proiver

投稿者: | 3月 21, 2024

VSSがWindows Server 2003/XPが出てきたとき、当時自分がいた会社では、どういう経緯かは忘れたがVSS担当になった。よかったのは開発がUSではなく、UKだったので、ちょうど日本の夕方が向こうの始業時間だったので、結構スムーズにことが進んでいたのを思い出す。その時には、Hardware VSS Providerなんていうものはまだなかったので試したことはなかった。今は、結構なストレージ、それもQNAP/SynologyでもHardware VSSが使える。なんだったら試してみようかと。。。

閑話休題

 

VSSの説明は、以下に書いてある。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-server/storage/file-server/volume-shadow-copy-service

実際にHardware Providerを設定してみたいと思う。QNAPとSynologyで設定してみたのだが、Synologyはディスクに空きがなかったので、Providerのインストールまで。。。

 

QNAPでの設定

以下を参考にした。

 

https://www.qnap.com/ja-jp/how-to/tutorial/article/qnap-smb-ソリューション-qnap-snapshot-と-snapshot-agent-を利用しアプリケーションで一貫性のあるスナップショットを作成します

QNAPでは、QNAP Snapshot Agentというものを使う。

どうやら、VSSが動作すると、リダイレクト オン ライト方式、つまり、iSCSIの別LUNを作ってくれるらしい。

 

QNAP Snapshot Agentのシステム要件

DHCPではなく、固定IPにしておかないと、ステータスで固定IPではないと表示されてしまう。

https://www.qnap.com/ja-jp/utilities/enterprise?utilityId=9&notes=Windows

  • NAS operating system:
    • QTS 4.2.x–5.1.0.2345 build 20230322 or later
    • QES 1.1.x–2.2.0 build 20230112 or later
    • QTS hero h4.5.2–h5.1.0.2345 build 20230322 or later
  • Windows Server 2012 or later
  • Microsoft .NET Framework 3.5 (役割の追加と削除でインストール )

 

QNAP Snapshot Agentのダウンロード

以下からダウンロードをする

https://www.qnap.com/ja-jp/download

QNAP_Snapshot_Agent_2.4.2.9.zipをダウンロードをする。

 

構築手順

1 iSCSIのLUNとTargetを作成する。

Targetを作るとその後にLUNを作ることができるのでのでTargetから作っていく。

ネットワークの接続先は、Gatewayにする。

このあとは、LUNを作成するウィザードが出てくるので続ける。

200GBのLUNを作る。Advanced Settingsで、Sector Sizeを4Kにする

これでiSCSIターゲットとLUNの作成が完了

 

2 WindowsからiSCSIのLUNをマウントして、ドライブをフォーマットする。

ここは割愛

 

3 iSCSIマウントをしたWindowsにStorage Console for Windowsをインストール

QNAP_Snapshot_Agent_2.4.2.9.zipを展開して、管理者権限でsetup.cmdを実行する。

プロンプトが開いたあと、インストーラーが起動するので実行。パラメーターは特になし。

本当は以下の設定をすればいいのだが、今回はテストのため事前にWindows Firewallを停止させておく。

https://www.qnap.com/ja-jp/how-to/tutorial/article/qnap-smb-ソリューション-qnap-snapshot-と-snapshot-agent-を利用しアプリケーションで一貫性のあるスナップショットを作成します

受信 TCP ポート 11169 を開く

 

Qnap Snapshot Agent Managerを起動

NASのアドレスを入れて、Addをクリック

クレデンシャルを入力

  • VSS H/W Provider
    • VSS HW Providerのインストール
  • Snapshot Agent for Windows
    • QNAP側からiSCSIのスナップショットを作成するとアプリケーションコンシステンシーのスナップショットが作れる。

をチェック

OKをクリック

登録されると以下のようになる。

DHCPでIPが設定されているとStatusにNot Fixed IPと表示される。実は問題なさそうだが。

QNAP側では、以下のようになる。

登録されていることが確認できる。

Windowsホスト上ではHW Providerとして登録されている。

 

Synologyの場合

単純に紹介だけ。

Storage Console for Windowsのシステム要件

https://kb.synology.com/ja-jp/DSM/help/StorageConsoleforWindows/storageconsoleforwindows?version=7

  • Windows:
    • Windows Server 2012
    • Windows Server 2012 R2
    • Windows Server 2016
  • Synology:DiskStation Manager 6.2.3 かそれ以降

 

Storage Console for Windowsのダウンロード

以下からダウンロードをする。

https://www.synology.com/ja-jp/support/download

SynologyStorageConsoleForWindows-1.1.2-358.exe

インストールをするとでHW Providerとして登録されている。

 

VSSのテスト

テストは、RequesterとなるVSS対応のバックアップソフトを使えばいい。少し古い情報なので、今はもっと少ないかもしれない。

https://www.qnap.com/ja-jp/how-to/tutorial/article/create-microsoft-hyper-v-backups-using-qnap-snapshot-agent-and-vss-hardware-provider

しかし、バックアップソフトを導入しないで、簡単にテストをするには、diskshadowコマンドでテストができる。

Diskshadowコマンド

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-server/administration/windows-commands/diskshadow

NASのLUNを接続しているのは、Eドライブとする。コンソールログは、C:\Windows\temp\diskshadowoutput.txtに記載される。ただし、UTF-16LEなので、普通には開けないが。

diskshadow /l C:\Windows\temp\diskshadowoutput.txt

 

DISKSHADOW>begin backup
DISKSHADOW>add volume e:

ここまではなにも変化がない。

DISKSHADOW>create

プロンプトが返ってくるまで少し時間がかかる。新しいボリュームが作成される。

DISKSHADOW>end backup

作成されたボリュームが削除されている。

DISKSHADOW>list shadows all

もちろんのスナップショットは残ってはいない。

Diskshadowに以下をいれておくと、VSS Writerの情報なども出てくる。

DISKSHADOW> set verbose on

 

というわけでHardware ProviderのVSSのテストができた。何年越しだろうw

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