音楽を聴くのは基本はRoonでということにしている。しかし、近頃Spotifyの方が出番が多い。もはやハイレゾじゃなくてもいいような気がしないでもない。もっとも、ハイレゾとかDACとかお金かけている人がいるが、持論として
- 好きな音源か?
- 音源(録音、マスタリング)がそれなりなのか?
- 音を直接出す、アコースティック部分、つまり、スピーカーやイヤホン、ヘッドホンがしっかりしているか?
の2つが重要だと思う。
音質のためだけに、聴きたくない音楽を聴くわけはないのは当たり前だが、録音、マスタリングで音質がガラリと変わるので、少し注意をはらってもいいかもしれない。特にリマスター版は、YMOのアルバムみたいに良い方に化けることもあれば、悪い方に化けることもある。
音質に一番大きく影響するのは、電気信号をアコースティックな音に変換する、スピーカー、イヤホン、ヘッドホンが一番重要かと思う。次に電源、アンプ、ケーブルくらいか。
DACもデジタルからアナログに変換するので、少し影響はしそう。とわいえ、ラズパイオーディオみたいのもので、音質をこだわることはできない。アナログとデジタルが同じ基盤、電源なので。アンプに関しては、今でいるアンプのほとんどがD級(これも取ってつけた名前で、アナログ増幅のA級、AB級ではなく、デジタル増幅のDである。)で、デジタルのデータ量で音量を変えている。つまり、ハイレゾで聴くなら、ボリューム最大にしておかないと、劣化しちゃうのではと思う。
しかし、なぜRoonからSpotifyになってしまったのか??? RoonをQNAPのNASに入れているのだが、NASのCPUがCeleronで全HDD構成なので、遅くてたまらないから。データベースのサイズが120GBくらいあるので、とにかくロードが遅い。SSDにしてみたがあまり体感は変わらず。。。そもそも、QNAPやSynologyの個人向けのNASの高級機は、Intelアーキテクチャーは、Roonを動かすことができるが、非力。RoonですらIntel Coreじゃないとだめっていっているので、太刀打ちできない。
ならば、Roonの頭だけちゃんとした別マシンにしたらどうなるかを調べてみた。
閑話休題
NUCにRoon ROCKを入れてみる。Roon ROCKとは、Roonを動かすための軽量LInuxOSである。多分NUCでしか動かない。第5世代から第12世代までサポートしている。
といいつつ、NUCと同じデバイス構成(Intel NIC)なら実は動くのでは無いかと思う。動かなくても最悪、Linuxを入れて、別途Roonを入れれば同じ。Roon Rockは簡単に使えるTurn KeyのLinuxイメージなので。
インストール方法は、Secure Bootを無効にして、USB起動でインストーラーを立ち上げる。詳しくはヘルプをみてほしい。
起動すると、単純なインストールウィザードだけで起動できる。
新規インストールかリカバリか
インストールするディスクを選ぶ。もちろんNVME
インストールの確認
インストールは結構速く終わる。NVMEで1分もかからなかったような。USBメモリを抜いて再起動
手ブレが激しいが、起動すると、接続先のURLが表示される。
ブラウザでアクセスするとこんな感じになる。
Missing Codecは、ffmpegを\Roon Rock\Data\Codecsにコピーをする。
ffmpegは、ここからダウンロード。(この作業はNAS版のRoonでも必要)これをしないと、AACとかが再生できない。
https://johnvansickle.com/ffmpeg/builds/ffmpeg-git-amd64-static.tar.xz
また、Roon Rockの共有にアクセスができない場合、SMBのバージョンを確認してみることをお勧めする。Roon Rockは、SMB1.0しか受け付けないらしい。
さて、あとは、ディスクをフォーマットして、利用することになるのだが。。。自分は、NASにあるデータを利用したい。しかし、Roon RockのUIには、NASを設定する場所がない!!!
実は、設定する場所は、Roon RockのUIではなく、Roonを手元で立ち上げてRoon Rockに接続、その後、NASを登録する。ちなみに、新しいRoonに接続すると、前のRoon Server(例えば、NASにインストールされたRoon)は、unauthorizeされる。
これで動いた。
パフォーマンスは、NASで動かしているのと全然違う。ブラウズスピードが向上した。RoonでNASに入ったデータを再生させたい場合は、QNAPやSynologyで動かせたとしても外付けのハードウェアを使って動かした方がいい。また、この環境だと、RoonがサポートしていないNASでも当たり前だが動かすことができる。
ちなみにその後
自分のデータ量はこれくらいあるのだが。。。手持ちのCDのリッピングとツタヤへ通学した結果。
NUC7i5BNHとNUC11PAHi7でRoon Rockを試してみたが、Intel Celeron J3455のNASより全然反応がいい。NUC7i5BNHだとアルバムの一覧の表示に少し時間がかかり、たまにもっさりするが、NUC11PAHi7だと快適。Roon Rockのページにも12000アルバム以上は、NUC11の第7世代を使えと買いてある、さらにRoon ARCもちゃんと使えるようになった。日本語関連をオンにしなければ。
いずれにせよ、実データのI/Oではなく、データベースの処理がものをいうことに。なんで、早くRoon Rockにしなかったんだろうか。