KVMのインフラが熱い

投稿者: | 1月 22, 2020

仕事上、データセンターやキャリアのインフラ責任者とお会いする機会がよくある。
自分の提案を説明するのだが、今は逆に先方のストラテジーをお聞きする方が多いし、興味を引くものがある。

そこで申し合わせたような内容を耳にする。それは、KVMと共有ストレージを使ったIaaSで価格は1万円以下。
各社値段と機能はそれぞれだけど、専用サーバなんかより全然売れているらしい。売れている割合が桁違いだそうだ。まさに最先端ドル箱の様相である。
そうなると先行していた事業者のIaaSが陳腐に見えてくる。KVMを使ってみて感じるのはVMwareよりシンプルで使いやすい。ウィンドウズも動作する。さらにNehalemとの相性もいい。一方インフラを作る側としては、それなりに準備をしていたと思わせる感じがある。自分でもインフラを構築してみたが、年末年始をフルに使ってしまった。これでもOpensource Xenやiscsiを知っていたから、だいぶショートカット出来たが、もし知らなければさらに知識習得には時間がかかるであろう。今から始めるとなるとかなり後発になってしまい、もはや差別化が出しにくい。また、KVMは、Linuxのプロセスとして動くがhypervisorと同じような設計が必要になるので、台数が必要になり、ストレージを高速なiSCSIなどで実装する必要になる。やるとなるとそれなりの先行投資が必要。
(KVMは、KSMが使えるので、同じOSであればOpenVZのような1台のサーバで大量の搭載も可能らしい。すごい!)

今流行のスペックは

 KVM ノード
 共有ストレージ
 自動生成(ロードバランサー、ファイアーウォールなど)

が基本機能のようである。となるとやはり中小では無く大手キャリアのものが良さそうである。また回線の心配も無いし。

まさに旬である。ぜひとも一度は試してみたいインフラである。

ここまで来ると、インフラ業界も、人(人材)物(戦略)金(資材)で貧富の差が出たというか、もはや格差社会になった気がする。

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