NASの複数NICの使い道について

投稿者: | 2月 1, 2026
NASのNICの多くは、2ポートついている。
これの使い道について
 
2ポートあるとすると、まず最初に考えるのが2つのNICを合わせて1つにするBondingやLACPの構成。ちょっと前までやっていた構成。しかし、それでスピードアップするかというと必ずしもそうではなかった。
例えば、複数のクライアントが常時通信をしていて、それらを裁くのであればあり。要するにNASは、2つ分を処理しているが、クライアントから1ポートと通信をしていない。つまり、クライアントからみるとスピードアップをしているわけではない。
また、冗長性を考えるとやはりあり。しかし、LACPなどはスイッチの対応や設定が必要で、逸般の誤家庭での構成であったとしても、お金をかけたのに自己満だけで、パフォーマンスは上がらなかった。
 
自分の環境の場合、特に複数のクライアントがアクセスしているわけでもなく、自身のクライアントからスピードが上がったほうがいいと思っている。そこで次に出てくるのがSMBマルチチャンネル。これは正しくNASとクライアントがそれぞれ2つのNICを通信をするので、高速化する。もし、クライアントにも2つのNICがあって、同じセグメントであればスピードがアップするかもしれない。ただし、SMBだけなのと、結構トラブルも多いので自分は使っていない。
 
つまり、どう足掻いても、NAS、クライアントのそれぞれのNICのインタフェーススピードを超えることはできない。よって、費用対効果が一番高いのは、全てのホスト、スイッチのスピードを上げるべき。ただ、10Gbps、40Gbpsとあげればいいのではなく、落とし所がある。それが、HDD NASがある場合は、2.5Gbps + Jumbo Frameだったというのが答え。
 
であれば、NASの2つのNICをどう使うか?
 
結局こうなった。
 
TS-464 (Onboard 2.5Gbps x2 MTU9000)
2本とも2.5Gbpsなので、使い分けはある意味自由だが、NASのネイティブとvSwitch経由で分けた。
Adapter1:デフォルトゲートウェイ Virtual SwitchのNATの出口 / NASのUI / DNSでホスト名として登録されている。SMB/NFSなどのNASのネイティブサービス向け。
Adapter2:virtual Switchを使って、Bridgeで外に出ていくもの、iSCSI向け
 
実際は、iSCSIは使っていないし、使う予定はない。このサーバは、今のところマルチメディアデータや私物ファイルが置いてあり、jellyfin、コンテナレジストリが動いている。
 
TS-453Be (Onboard 1Gbps x2 USB 5Gbps x 1 MTU9000)
2本のオンボードは1Gbps NIC、USBNICが5Gbps。vSwitchは適当なものしか動かないので、Adapter2にした。USBをデフォルトゲートウェイにしたかったがUSBの不具合とかが起きておかしくなるので、デフォルトゲートウェイはオンボードにした。
Adapter1:デフォルトゲートウェイ Virtual SwitchのNATの出口
Adapter2:virtual Switchを使って、Bridgeで外に出ていくもの
Adapter3:NASのUI / DNSでホスト名として登録されている。 SMB/NFSなどのNASのネイティブサービスやiSCSI向け。
 
こっちは、俗に言う、空いた環境に前のNASのディスクを入れただけのもの。TS-464のマルチデータ系以外(俗に言うテクニカル系のもの)をいずれ引っ越そうかと思っている。まぁ、無くなっても最悪は手に入るもの系。いつ死なれてもいいように。いわば、健康そうなご老人NAS。いつポックリいってもOKな使い道。
しかし、NASを使い出すと、ディスクの入れ替え=新しいNASに全データ転送、つまり、元のNASとディスクがそのまま残る。となると、ディスクが死ねばNASだけが残る。さらにそこにディスクを入れて。。。となると、ディスクよりNASの寿命(使うという意味の)が実はとても長い。
 
ちなみに、このVirtual Switchの設定は、使ってくるとこれが壊れてくる。なので定期的に確認、メンテナンスしないとダメ。特にUSB NICの環境では。また、ネットワークインターフェースにvirtual switchがつくと、ネットワークインターフェースの設定は、virtual switch側で設定することになるのでややこしくなる。またネットワーク設定をresetピンでリセットすると全部作り直しになるのである程度整理しておいたほうがトラブルの時楽なのでやって損はないと思う。
もう一つvirtual switchが付いているインタフェースと付いていないインタフェースでパフォーマンスが違うかというと、それほど差はない。
 
なので、この設定がぐちゃぐちゃでも実は普通に問題なく動くので気にする必要はないが。
 
この手のNASのネットワークの話もあまりネットで見ない。昔から言われているのだが、サーバ屋さんはストレージやネットワークのことはあまり知らず、ネットワーク屋さんはサーバや、ストレージのことを知らず。ストレージ屋さんは、サーバやネットワークのことを知らず。だからか。
NASは、サーバ、ストレージ、ネットワークが入っているいわば1つの小宇宙。なので、どこかを知らない、どこかが苦手となると突然おかしくなることもある。

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